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そうきてったい

日常レビュー

サバイバルファミリー 感想

笑えるけど、笑えない。 笑いたいけど、笑えない。


けどちゃんと笑える。矢口監督映画だもの。
最初から矛盾した文章で始まったけど、
この映画を観た人なら意味がわかってもらえるはず。

昨日、この映画を観てきました。

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サバイバルといっても、無人島に遭難したわけでも、
大災害にみまわれて建物が倒壊したわけでもない。
ただ“電気が使えなくなった”だけ。

しかし、これが面白いところでもあり、怖いところなのが、
たった“電気が使えなくなった”だけで人はサバイバルに近い状況に陥ってしまうというところ。
また、パンフレット内で監督が「たった130年前に戻っただけ」とも言っている。
確かにそうだ。たった130年前には電気がなかった、電気がない生活が当たり前だった。
なのに人は…“現代”人は、パニックをおこし、電気以外がそろった無傷の街でサバイバルをしてしまう。
もし実際に映画と同じ事がおこれば、現代人の僕はパニックをおこすだろう、そしてきっとアナタも。

劇中では電気が使えなく、ロウソクで夜をしのぐシーンや、
水を手に入れるのに苦労するシーンがあり、とても他人ごととは思えなかった。

7年前に同じ経験をしたからだ。

7年前、私が住んでいる埼玉を震度5地震が襲った。
まわりで建物が倒壊するようなことはなかったものの、震災の数日後には水や食料が店頭から消え、計画停電の為に電気も一定時間使えなかった。
電池もライトもランタンも売り切れ、夜を劇中と同じ様にロウソクでやりすごさねばいけない日もあった。
あの日、電気の大切さを思い知らされ、電気の大切さが身に染みたはずだった。
しかし、忘れてしまっていた。電気の大切さを、ありがたさを。

でもこの映画は忘れてしまった電気の大切さを思い出させてくれた。
そして、家族のつながりの大切さも思い出させてくれた。
日々の生活が当たり前ではなくなる日がくるかもしれないと思い知らせてくれた。
全て笑いと共に。

でもきっとまた忘れてしまう。
日常にのまれて、当たり前にもどる。
そうなったらこの映画をまた見返す時なんだと思う。
 
 
 
サバイバルファミリー
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